かわいそうな××……そんな言葉をつぶやいてしまうほど、追い詰められていたのだな……

愛しい愛しい××の望みは叶えてやりたい。
だがしかし、××がこの世から消えてしまうのは嫌だ。

そこで俺は閃いた。心中をすればいいのだ。
心中をすれば××を一人にすることもない。
俺が一人になることもない。
一緒にあの世に行けば俺達の愛は永遠になる。

だから××、一緒に死のう。

お前が傍に居るならば、俺はなにもこわくない。
お前を失うことの方が、よほど怖い。

……あいしてるよ。
その髪も唇も爪も瞳も心さえも全部ひとつのこらずすべてあいしてる。

ああ……これで本当の意味で俺のものになってくれるのだな……。



(シュラは××の首に手を這わせた……)
死にたい