リゼ「ははは、大袈裟だなぁ。みんな」
シャロ「だって、だって!急に倒れたって聞いて私…!」
ココア「大丈夫なの!?何ともないの!?起きてて大丈夫なの!?」
チノ「どこか痛いところはないですか?何か必要なものとかは…」
千夜「これお守りよ。知り合いに頼んでしっかり念を込めてもらったわ」
リゼ「おいおい、一人ずつ話してくれ。一度にそんなたくさん答えられないって」
ココア「血管迷走神経失神…?」
リゼ「過労だってさ。ここのところ家のこととかで忙しかったからさ」
チノ「なんで言ってくれなかったんですか!アルバイトなんていくらでも休んでいいんですよ!」
シャロ「先輩は無理しすぎです!もっと自分を大切にしてください!」
千夜「皆の言うとおりよ。大切な友達が倒れて何とも思わないわけないでしょう?」
リゼ「…うん、そうだな。ごめん。今回は、みんなに話さなかった私が悪かったよ」
シャロ「本当です!もっと私を、みんなを頼って下さい!友達なんですから!」
リゼ「ありがとう、シャロ。そう言ってくれるのがすごくうれしいよ。だからもう泣かないで?」
ココア「…私のせいだよ。いつもリゼちゃんに迷惑ばっかりかけてたから…」
リゼ「違う違う。それは違うよココア。私が勝手に体調崩しただけだからさ」
チノ「それを言ったら私が一番悪いです…。シフト管理とか業務の割り振りとかきちんとしてなくてリゼさんにしわ寄せが…」
リゼ「あ~もうっ!大丈夫だって言ってるだろう!心配してくれてるんだったら大声を出させないでくれ」
千夜「そうね。とにかく今はゆっくり休んで。私たちも帰りましょう、邪魔になるわ」
ココア「ん…そうだね」
チノ「…ごめんなさい」
リゼ「いいってば。すぐ治すからさ」
千夜「シャロちゃんも、ほら」
シャロ「…先輩。お大事に」
リゼ「ん、シャロもな。無理して働きすぎたりするんじゃないぞ?」
千夜「…あなたは、すこし残ってあげて」
千夜「きっと、今一人になるのは怖いはずだから」
千夜「あなたと二人なら、リゼちゃんも本音で話せると思うの」
千夜「だから、よろしくお願いします」
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