チノ「いらっしゃいませ」

リゼ「いらっしゃいまs…」


男「邪魔するぜ」


リゼ「なっ…」

チノ(…誰かな。見たことない顔だけど)

男「なんだ、席には案内してくれねぇのか?」

リゼ「…どうぞ」




リゼ「おい、チノ」

チノ「気にしなくていいです。お父さんの知り合いで変な人はよく来るので」

チノ(ここら辺の人じゃないな。それに、嫌な臭いもする)


男「……」


リゼ「…店長呼んだ方がいいんじゃないのか?」

チノ「今は用事で出ています。帰ってくるのも夕方ぐらいだと」

リゼ「でも明らかに危ない奴だろう!?何かあってからじゃ遅いぞ、うちのやつを呼ぶ!」

チノ「迂闊な事しないでください。何かされちゃたまったもんじゃないです」

チノ(ココアさんが補習でよかった。)

リゼ「…わかった。だが何かあったらすぐに連絡するからな」




男「おい嬢ちゃん。ちょいといいかい」

リゼ「…はい、ただいま」




リゼ「ご注文は?」

男「あぁ…」


男「人をな、探してんだがよ」

リゼ「…?」



男「○○って名前の。死んだ魚みてぇな目してる男なんだが」

リゼ「っ!?」

チノ「リゼさん!」




男「…物騒だな。この店はいきなり客に銃突きつけんのかい?」

リゼ「あいつに何の用だ!ここに何をしに来た!」

チノ「リゼさん収めてください!」

男「その反応、あいつがここにいるのは確かな情報だったみたいだな」

リゼ「出ていけ!お前をあいつに合わせるわけにはいかない!」

リゼ(理由はわからない…。でも、なんだかこいつをあいつに会わせちゃいけない気がする!)


男「嬢ちゃん」

リゼ「…なんだ」


男「パパに買ってもらったのかい?」

リゼ「は…?」

男「おもちゃじゃ脅しにもならねぇぜ」

(グリッ)


リゼ「あぐっ…!」

チノ「リゼさん!」



男「かわいげのねぇ嬢ちゃんだ。そんな目で睨むなよ」

リゼ「貴様っ…!」

かつての同僚