リゼ「ふふ、うふふ…(パシャッ)」
チノ「ダメですよお兄さん。ちゃんとこっち向いてください。背筋伸ばして」
一転して機嫌がよくなった2人と博物館を離れ、街の方へやってきたのだが…。
買い物は買い物でも自分たちのものではなく男物、つまり
リゼ「いいぞいいぞ、やっぱり○○はシンプルに白シャツとスキニーパンツが似合うな…(パシャッパシャッ)」
チノ「でもガタイいいから胸元ちょっとパツパツじゃないです?」
リゼ「そこがいいんだろう!?」チノ「うお…!は、はぁ…」
すっかり着せ替え人形にされてしまった。
リゼは随分とウキウキで選んでくれているが、かれこれ1時間近く経っていることに気付いているのだろうか。
チノもなんだかんだあれを着てみろだのこれを合わせてみろだの色々と勧めてくる。
楽しそうなのはけっこうなのだが、結果博物館よりもはるかに長い時間店にいることになるとは。全く当てが外れてしまったな。
これではせっかく知恵を貸してもらった翠さんに申し訳なく思える。
リゼ「次はこれだ!さ、鎖骨のあたりがいい感じのこれを…」
チノ「リゼさんちょっと笑い方キショいですよ。店員さん引いてるし」
だがまぁ単にこの子たちには合わなかっただけかもしれないし、今度お礼もかねて2人でゆっくり見て回るように誘うのもいいかもしれない。
うん、いい。それは素晴らしいな。
少し気分が晴れてきたぞ。
リゼ「次はこれ!その次はこれ!それから…」
チノ「もういいですよ…。さすがに飽きてきました。」
リゼ「えぇ!?じゃ、じゃああとこれだけ…」
手ごろな場所と聞かれて博物館を第一に挙げるあたり彼女の人となりが察せられる。
小説家という職業もあってか、教養の深さを感じるというか知的で魅力的な大人の女性といった印象を受ける人だ。
翠さんはどのような場所に連れて行くと喜んでくれるのだろう。
やはり酒が飲める場所が一番ではあるだろうが、他にも関心のある場所なども気になる。
また今度ゆっくり話をしてみたいものだ。そういうプライベートな話題を自分から振ることはなかったからな。
リゼ(はああぁ…。幸せだ…。私好みの格好をしてくれる○○とか最高じゃないか…。この格好で二人きりで手をつないでデートとかできたら最高だろうなぁ)
チノ(面白半分でついてきたけどさすがに飽きてきちゃったな。リゼさんもお兄さんも全然違うこと考えてるっぽい顔してるし。とりあえずリゼさんのだらしない顔の写真は撮っておいてまた今度からかおうっと。)
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