(ちょっと遅くなっちゃったかな…)
(委員の仕事を終えて学校から出ると既に辺りは暗くなっていた)
(…早く帰ろう)
―…ツメ……ユ…ン…―
(!?…今の声…)
―…ナツメ…ユウ…ン…―
―ナツメノユウジン!!―
(ざあぁっ)
(突然の強い風に思わず目を瞑る。再び目を開けた時、目の前には見知らぬ妖が佇んでいた)
(なっ!なに…!?)
妖「我が主、ナツメに封印された…許さない…許さない…!」
(きゃっ…!)
(伸びてきた妖の手を寸での所で避け、震える足を何とか動かし妖とは逆方向へ走り始めるがふと前を向くとそこには後ろにいる筈の妖が)
(な、んで…)
妖「人の子、食ってやる…ナツメの友人、食ってやる!!!」
(!!…夏目君…っ!)
→(助けて……!
)