(明王くんが帰ってきた……と思ったら、そのまま寝室に行ってしまった。
いつもなら真っ直ぐリビングに来るのに。
でもそういう事もあるかなと思って暫く待ったけど、いつまで経っても出てこなかった。
流石におかしいと思い、様子を見に寝室へ向かった)
(…明王くん?大丈夫?)
うん……。
(明王くんはベッドに腰かけたまま、こちらを見ようともしない。
余計に心配になって、隣に座った。
それでも明王くんは目を合わせてくれない)
(……明王くん、辛い時は甘えていいんだよ…?
何の為に私が居ると思ってる?
明王くんが辛い時は私が支えるよ。
夫婦ってそういうものでしょ)
う……ん、そうだな…。
分かってる、大丈夫……。
(…もう、明王くんは甘え下手だなぁ)
(ぎゅうっと抱きしめると、躊躇いながら背中に手が回された)
(よしよし、大丈夫だよ。
明王くんのことはいつも私が見てるからね。
いつでも頼って甘えてくれて良いからね。
大丈夫、ずっと大好きだよ、明王くん)
…もー……お前は優しすぎんの…。
こんなとこ見せられないから、さっさと部屋入ったのに…。
……ありがとな、助かった。
ちょっと元気出たよ。
お前のおかげでまた頑張れる。
ありがとう、大好きだ。
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今日はたくさん甘えていいよ!頑張ってる明王くんにご褒美です!