(わー!次郎くん、ほら!ペンギンさんがお散歩してるよ!!)
うん……そうだな…。
(…どうしたの?テンション低くない?)
いや、ペンギンさんが可愛すぎて胸が苦しい…直視出来ない…。
(言ってる間に行っちゃったよ、ペンギンさん。
…そろそろ閉館時間みたいだし、お土産見て帰ろうか)
…なあ、あの大きいペンギンさんのぬいぐるみ…
(置く場所がないからダメ)
…即答か。
ま、そうだよな。
じゃあ、このペンギンさんのストラップは?
(あ、可愛い!)
お揃いで買うか?
(うん!私ピンクにするけど、次郎くんは?)
じゃあ、俺は青な。
ケータイの待受用にペンギンさん撮ったけど要る?
(あ、送って!なんだ、バッチリ見てるじゃん!)
そりゃせっかくペンギンさんが近くに居るんだから、見ないと勿体ないだろ。
(本当に好きだねぇ。
…次郎くん、また来ようね。
あまり来たことなかったけど、水族館って楽しいんだね。
お魚は綺麗だし、ペンギンさんもあざらしも可愛いし、大きい水槽は見上げてるだけで綺麗だし。
次郎くんが水族館好きって言ってた意味、よく分かったよ)
そうか……よかった。
俺だけ楽しんでたらどうしようかと思った。
それじゃあ、また来ような。
約束。
佐久間にデートに連れて行って欲しい