俺の一番好きなペンギンはやはりコウテイペンギンだな。
コウテイペンギンは現生するペンギンの中では最大種で最も南に生息するペンギンの一つだ。
最も南と言っても暖かい所に居る訳じゃないぞ。
南の極地、つまり南極に居るんだ。
ペンギンといえば南極だと思うかもしれないが、実は南極に住んでいるのは全19種のペンギンのうち8種だけだ、ここ重要。
そのうち南極で繁殖するのはコウテイペンギンとアデリーペンギンだけ。
冬には繁殖するのはコウテイペンギンだけだ。
卵を足に乗せて温めるのは有名な話だが、卵を温めるのはオスだけでその間は絶食しているんだ。
他のペンギンはオスメス交代で温めてるのに!
そのことから世界一過酷な子育てとも言われてるんだぞ。
雛がかえる頃には40%以上体重が減ってることからもその過酷さが分かるだろう。
しかし苦労して生まれた雛の可愛いこと!
あれはほとんど天使だ、天使。
大人のコウテイペンギンとキングペンギンはよく似てるが、子供は正直コウテイペンギンの方が可愛いな。
あの小さなモフモフした子供が一生懸命ヨチヨチ歩いているのを想像してみろ、…抱きしめたいだろ。
しかしあんな可愛いペンギンさんも一度水に入るとガラリとイメージが変わる。
速い、超速い、超カッケー。
一番速く泳げるジェンツーペンギンだと時速36km、大体速い自転車くらいのスピードが出せるんだぞ。
水に飛び込んだ瞬間今までのヨチヨチ歩きが嘘の様に水の中を飛び回るペンギンさん…。
その優美かつ洗練された姿から影山は皇帝ペンギンシリーズの技を考案したらしい。
いや、これは嘘です、すいません。
しかし1号も2号も3号もゴールに向かって飛んでいくペンギンさんの姿はカッコイイとしか言いようがないよな。
あのペンギン達は俺が世話してるんだが、一生懸命魚を丸呑みしてる姿がまた可愛いんだ。
餌のバケツを持ってると後ろを必死についてくるところも可愛い。
餌につられてるだけとか聞こえない。
惜しむらくは日本では暑さに弱いコウテイペンギンを飼育している動物園・水族館が少ないことだな…。
暑さにある程度耐性のあるキングペンギンならまだ多いんだが…。
さて、そろそろペンギンさん達の食事の時間なので今日はこれくらいにしておこう。
他のペンギンの話も聞きたければまた言ってくれ。
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