(ヒロトとドライブで海に来ました)
(うわー……見事に誰も居ないね)
冬だし、夜だからね。
わざわざ来る人はあまり居ないよね。
(そのあまり居ないわざわざ来る人が私達な訳だけど…。
…なんか、ちょっと怖いね。
人居ないし、建物も明かりも少ないし)
あはは!そっか、普通は怖いか!
でもね、俺は好きなんだ、夜の海。
静かで暗くて誰も居なくてさ、頭上には星が輝いてて。
まるで宇宙に居るみたいじゃない?
星と海の音だけのこの空間が俺は凄く好きなんだ。
(…私は居てもいいの?)
うん。君はいいの。
君が居ない世界なんて考えられないもの。
君は俺を照らす太陽だから、君が居なくなったら俺は自分の姿も見えなくなっちゃうよ。
(……たまにだけど、ヒロトって本当の宇宙人じゃないかって思う時がある)
いやいや、思いっきり人間だよ!
宇宙人とかやめてよ、恥ずかしい思い出なんだから!
俺の好きな場所を君にも知ってもらいたかっただけだよ。
…冷えちゃうし、そろそろ帰ろうか。
今度はもっと暖かい時期に来ようね。
ヒロトとドライブしたいな〜