(ヒロトに妨害されないよう、後日一人で話を聞きに行ってみた)


あら、ヒロトのこと？聞きたいの？
良いけど…ヒロトには秘密よ？

ヒロトがニコニコして帰ってくる時は大概貴女に会った日だったわ。
他の子達に気持ち悪いと言われても気にも留めてなかった。
本人や他の子に聞いてみたら、偶然道で会って挨拶しただけという日もあったのだけれどね。
1分に満たない会話でもその日は1日中幸せそうだった。

付き合い始めてからは更に顕著よ。
手頃な相手を捕まえては惚気話してたの。
大抵はリュウジが捕まってたけど。
可哀相に、いつもぐったりしてたわ。

私もたまには聞かされたけどね。
本当に幸せ、愛おしいって顔をして話をするのよ。
私はそんなヒロトの顔、見たことなかった。

だから貴女と結婚するって聞いた時は安心したわ。
あんなに幸せそうな顔をさせる貴女がずっと傍に居てくれたらと思っていたから。
貴女がヒロトの気持ちに応えてくれて、私も嬉しかった。

…今もそう思ってるのよ。
ヒロト、貴女と居る時は、いつも幸せそうな顔をしてるもの。

手のかかる子だけど、これからも一緒に居てあげてね。
あの子にとっては貴女が一番の原動力だから。
貴女が居る限り、あの子はどんな事でも乗り越えていける、そんな気がするの。



→…私、幸せ者ですね！有難うございました。早く帰ってヒロトを目一杯甘やかしてあげなきゃ！