…何処に行くつもりだ?
また俺を置いて行くのか?
(逃げようとしたら、目の前に佐久間が現れた)
言ったよな?
もう黙って居なくならないって。
言ったよな?
友達だから信じるって。
言ったよな?
次に居なくなったら…って。
言ったよな?
もう1回「だけ」信じるって……。
お前は俺の信頼を裏切ったんだ。
知ってるか?
裏切り者は地獄の最下層に堕ちるらしいぞ。
どうせ逃げるならあのまま居なくなればよかったのに。
…裏切るくらいなら、期待させなければよかったのに。
可愛さあまって憎さ百倍ってな。
愛していた者、信じていた者に期待を裏切られた時、
人間は最も憎悪を抱くんだよ。
…俺は何度も我慢したぞ。
何度も突き放したぞ。
何度も警告したぞ。
無理はしなくて良いと。
俺は異常だと。
お前の負担にはなりたくないと。
敵でも、味方でも、傍に居てくれればそれだけで良いと。
…お前は自分の意思で戻ってきたんだから、もう我慢しないと。
………傷付けたい訳じゃなかったんだけどな。
(佐久間に首を絞められ、意識が遠退く。
最期に見た彼の顔は涙で濡れてぃて
▼逃げる