(高価そうな巾着が机に置かれた…)

喜べ、俺からの贈り物だ。
薩摩の奴らが言っていた、今日は先月の今日、女から贈り物を貰い受けた男が礼儀として贈り物をする日だと。
開けろ、
そして此処で身につけて見せろ。


(相変わらずの命令口調に溜息を吐きながら巾着を開ける…
と、そこには耳飾りが一つ入っている。
付けてみたが、どうやら片耳だけに付ける物の様だ)

ああ…やはりよく似合う。流石は俺の妻となる女だ。

(するりと耳に触れる風間さん)

さて…
そろそろ俺は行く。…もう暫くお前と共に居たいが、生憎所用がある。
だが案ずるな、用が済めばまた会いに行ってやろう。
何しろお前は俺の妻となるのだからな。



(勘定を済ませると、風間さんは声高に笑いながら去っていった)
(…そういえば、障子紙張り替えなきゃ)
風間ホワイトデー2013続き