(負傷した斎藤さんに、救急箱を持って駆け寄った)

ああ…○○、来てくれたのか、

(刀傷に、一瞬身体が竦んだ…でも、怯んでる場合じゃない)
(あまり喋らずに、じっとしていて下さい!)

すまない、
あんたにこんな情けない姿を晒して…手間まで掛けさせるとは、


(今は応急処置位しか出来ないですけど、そんなこと言わないで下さい…!)

…あんたは、
優しいのだな…。



(傷を負った状態でそう告げる姿は、消えてしまいそうな程に儚い気がした)
手当てする