(今日は斎藤さんの隊が巡察に出た。
土方さんに聞いた話では騒ぎを起こしている浪士の一団を捕らえに行ったそうだが…なかなか帰ってこない斎藤さんが心配になる)

○○ちゃん、どうしたんだよこんなところで。

…斎藤のことが心配なのか?


(…はい。すみません、仕事もしないで…)

…俺だって心配してんだ、これでも。何も考えてないように見えてもな。

新選組は皆命張ってる。
だから万が一、命を落とすようなことになっても「仕方がない」って言われるのかもしれねえ。
だけど、仲間が死ぬのは嫌だ。自分が死ぬなんてことも望んでなんかいねえ。
…表向きには命賭ける、ってかっこつけてるけどな…
だけどな、○○ちゃん。待ってる奴のできることは、ただ無事を祈って待つことじゃねえか?
斎藤なら、その方が喜ぶだろ。

…いきなり説教くせえことべらべら喋っちまって、結局邪魔して悪かったな。…じゃ。


(永倉さんは静かに背中を向けた)
会いたい