(猫に向かって手を伸ばすと、案外あっさり飛び込んできた)
(そのまま膝に陣取ったので撫でてあげる)
沖:…あれ、ちょっとなにそれ。
山:彼女には素直なんですか…一体俺達は何を…。
(呆然と立ち尽くす三人)
…とにかく、これは返してもらう。
(斎藤さんが歩み寄ってきて、猫がくわえていた何かを持ち上げた)
(…それ、鉢金ですか?)
ああ。これを盗られてしまってな。
取り返すために追いかけていた…。
(……それはお疲れ様です)
猫:にゃーん。
(疲労の色を見せる三人を嘲笑うかの様に、膝で猫が鳴いた)
一休み続きその弐