(ぼんやりしていたからだろうか、知らない人に絡まれてしまった)

(必死に抵抗するが、手を離してくれる気はなさそうで、)


ねぇ、なにしてんの?

(戻ってきたむっくんは、私の手を掴んでいた人の手を捻り上げた)

(そのままでは折れてしまうと思い、必死で彼を止めた)

(も、もうやめて、大丈夫だから…!)


…だってさー、よかったね、命拾いして

さっさとどっかいって、気分悪いしー


(逃げていく人を睨みつけていたむっくんは、ふとこちらを向いた)

今度何かあった時は大声で呼んでよー、すぐ来るから


(しっかりしないとまたあんな事が起きるのか)

(不安になった私は軽く頷いて、気を入れなおした)
【病】ナン/パされる