(壁についた血を見て、彼の怪我が心配になった)

(物音のした部屋に入ると、カッターで手首を切る彼がいた)

(驚きつつもカッターを取り上げるとようやくこちらを向いた)

あ、れー…?

…どうしてー?


(むっくんこそ、何してるの?!)


…わかんない、なにもわかんない

俺何してるんだろ…

(傷口を見続ける彼は虚ろな目をしていて、どこか遠くに居るようだった)


早く、止血しなきゃ
【病】むっ/くんを探す